版画家&ジュエリーアーティストSatico ONOが、
作品、アート、音楽などについてノンビリ綴ります。
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途方のなさという快感

ニューヨークに初めて行ったのは、1999年の12月。
クリスマスをひかえて、人も街もウキウキとしていました。

吸い込むと肺がキュッと縮むような空気の中、
ニューヨーカー気取って足早に人ごみを抜けながら、
いつかここに住みたいと思ったものです。
(そののちにしばらく住むことになりました)

コートと革の手袋が必要になる季節になると、
あの冷たい空気がフワッと鼻先によみがえって、
細胞レベルであの街に飛んでいきたい欲求がムクムク。
ニューヨーク、元気にしてるかな。



マンハッタンのロウアーイーストサイドにある、
New Museumで面白い展覧会しています。

「Carsten Holler: Experience」

ドイツ人アーティストの、カールステン・ヘラーさんは、
元々科学者で1993年からアーティストとしての活動を始めた異色の人。





今回の展示では、美術館の4階から2階までの全長31mを移動することができる巨大滑り台が
展示してあります。



床も天井も貫いている上に「代替え移動手段」という機能をもっている
(ということらしい)ので、展示という言葉が適切かどうか。
写真見て唖然。大規模すぎる・・・。






無重力のような感覚を味わえるプール






鏡でできたメリーゴーラウンド





ライトの点滅によって上下の感覚がわからなくなるような空間など。
「経験を通して、知覚認識の限界を探求するアート」がコンセプトらしく、
どれも大がかりな体験型の作品。

何言いたいのかよくわからん!っていう現代美術は本当に多いけど、
こういう「途方のなさ」のある作品って、とても気持ちいい。
時には馬鹿げているように思えるけど(失礼)、
アーティストの必死さがビシビシ伝わってくる。

クリスト&ジャンヌ・クロードのプロジェクトをまとめたドキュメンタリーで、
目を血走らせて政治家と交渉したり、声を枯らせて設置の指示をしている姿は、
作品うんぬんの前に感動的ですらあるし。


どんな分野でも、信じるものに向かって突き進んでいる人が、
なんだかんだいっても一番強いのかなぁと思いました。



そういえば、
New museumはSANAAの設計です。
世界で大活躍♪
まずは金沢行かなくちゃ。